チェックインには早かったので、この日の宿泊地、奥津を通過して人形峠へ行ってみた。
ウラン鉱採掘残土の野積はどうなったのだろう、どのように処理されたのだろう。気になっていたことだった。
山陽と山陰をつなぐ国道179号線にある人形峠はこれまで2度通ったことをハンドルを握りながら思い出していた。
人形峠展示館という立て札を見て179号線を離れ、7,8分車に出会わない道を走ると
、「人形峠かがくの森プラザ」 という立て看板の前に出た。
中に入ると、他に見学者が見当たらなかったので、早速残土の事を案内係の女性に尋ねると、丁寧に説明してくれた。
積み上げられていた残土は元の所に埋戻したこと、今はその残土の一部でレンガが作られていると言って、そのレンガを持ってきて見せてくれた。
「これを何に使うのですか][普通のレンガと同じです」「えー」信じられない。
三重の黄色の丸は人形峠
埋め戻された所という指先を見て胸が痛んだ。半月ほど前に訪れた村落から遠くない。
ガイガーカウンターで、レンガを含むいろいろな物の放射能が比較カウントされていた。ガイガーカウンターの前を通過する時のレンガのカウントが特に高いとは思えない。何も通過していない時でもカウントが多くなることもある。ここでは空気中の放射性物質もけっこう多いのかもしれない。
暗い通路でウラン鉱石が緑色に輝いていた。十分遮蔽されているのだろうけれど。
宇宙デブリ(宇宙のごみ)の展示が多い。
右 地球のまわりのゴミや地球に接近する小天体などの観測をしているデブリ観測所 通りから見える
左 デプリ研究所などが建つ立入禁止の研究所(ウランの濃縮は平成13年終了となっている)