16.西都原古墳群Ⅱ
西都原古墳群で確認されている古墳は前方後円墳31基、円墳279基、方墳1基、他に横穴墓10基と記されています。
九州で最大の古墳、女沙穂塚,男狭穂塚は陵墓参考地のため立ち入りが禁止されていますが、最近、地中レーダー探査で墳墓のつくりが少し明らかになったようです。両古墳の近くには陪塚があります。径が約80メートルの円墳2基と方墳1基です。子持ち家形埴輪や円筒埴輪などが出ています。方墳は女沙穂塚の陪塚。これら大型古墳はともに5,6世紀の古墳とされています。
2002年の調査で南九州最古級の前方後円墳とされた西都原81号墳は2014年の編年図では1号墳、91号墳、88号墳の古墳の方が古い古墳となっています。発掘調査などは大変なことですが、日本の姿が見えてくるのはうれしく、また避けられないことです。
地下式横穴墓は西都原古墳群からも見つかっています。
地下式横穴墓は宮崎県と鹿児島県の大隅から見つかっていますが、ここでは円墳や前方後円墳に付随して作られています。そこからは武器や武具などが多く見つかるようです。
生目古墳の大淀川流域、西都原古墳のある一ツ瀬川流域、そして小丸川流域など、5,6世紀の古墳群が続いています。
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